なるほど告知欄じゃねーの

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影瑠板糞スレスレ
[9]名も無きリスナー:2010/12/12(日) 00:41:13.6882 ID:???0
AAS
[ 3レスで即死 ] 影瑠板小説:『爪』 ◆HClHtVs3nc

1 :◆HClHtVs3nc :2007/08/12(日) 02:36:32.5026 ID:???0
 男は歩いていた。夜の闇の中、自分自身の闇に怯えながら歩いていた。
男は右手にコンビニのビニール袋をぶら下げていた。
12月の夜の青森にしては、特別寒い日ではなかったが、その手は微かに震えていた。
 ふと男が立ち止まり、後ろを確認する。
だがそこには、街灯に照らされた、排気ガスで黒く汚れた雪があるばかりで、誰もいなかった。
しかし誰もいないというその現実が、逆に男の恐怖心を刺激した。
「こうしてはいられない。」
男は足早に自宅へと向かった。

2 :◆HClHtVs3nc :2007/08/12(日) 03:06:47.7880 ID:???0
 「俺には時間が無い。」
男は空想世界ではありがちな言葉をぼそっと口にした。
その言葉は誰に向けるでもなく、ただ自分自身に言い聞かせるようであった。
「くそ、何故俺には時間が無いんだ。本来、人類皆平等に与えられるべき物であるはずなのに──」
男はポケットの中の左手を握り締め、進む先を睨みつけながら続けた。
「いや待てよ、違うな、少なくともあいつ・・・あいつには時間が与えられていない。
死んでしまったら与えられるべき時間は没収されるのだ!」
男は小声ながらも力強く喋り、顔に笑みを浮かべた。
まるで素晴らしいプログラムを思いついたかのような顔であった。
「そう考えると俺にはまだ時間があるではないか。いや、待てよ、油断大敵という言葉もあるし──」
男の独り言が徐々に大きくなってきたその時、前から1台の車が走って来た。
その車は赤い車で、ハンドルの位置からして外車であろうか、狭い路地に似合わぬ風格を放っていた。
男は、これだから嫌だ、と独り言に幕を下ろすと、怪訝そうな顔をして車をやり過ごした。
男はすれ違いざまに車を詳しく見たが、車種が何であるかわからなかった。
自称車好きの男はますます顔をしかめた。
男は後ろを振り返ったが、赤い車はもう見えなくなっていた。

3 :ボクのチンコも差し押さえられそうです:2007/12/05(水) 04:07:29.1241 ID:???0
わっふるわっふる


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